研究課題/領域番号 |
18H02305
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
白石 文秀 九州大学, 農学研究院, 教授 (90171040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | エチレン分解 / 農産物輸送 / 光触媒反応 / 光触媒分解 / エチレン / 農産物鮮度保持 / 食品貯蔵 |
研究成果の概要 |
3年間の研究成果はつぎの通りである。1)ガスクロによるエチレンの極低濃度測定法の確立、2)オートクレーブを用いるTiO2コーティング液調製法の開発、3)TiO2固定化用担体としてガラス質のものがエチレン分解に適していることの突き止め。4)TiO2へのPt付与によるエチレン分解速度増大の確認、5)少量の空気に対して蛇管型光触媒反応器、大量の空気に対して並列管型反応器の開発と、前者の使用で少なくとも9日間にわたり農産物の品質低下が起こらないことの確認、6)エチレンの光触媒分解における反応器設計法とシミュレーション技術の開発、7)コンテナー使用模擬実験に基づく並列管型反応器の有用性を確認。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の締結により、日本から加盟国へ農産物を混載したコンテナーの海上輸送技術の開発が望まれている。しかし、輸送中に農産物が放出するエチレンによりその品質低下を防止する技術がない。そこで本研究では、これまで申請者が確立した空気中のVOCを極低濃度域まで分解する光触媒反応法を応用することにより、エチレンを効率よく極低濃度まで分解する技術を確立した。現在、協力会社と実用化の検討を行っているが、これを実現化すれば、農産物のコンテナー輸送が可能となり、海外諸国を市場とする産業の育成が可能となる。
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