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泌乳と加齢が牛ゴナドトロフの分泌を抑制する機構の新規受容体GPR61に基づく解明

研究課題

研究課題/領域番号 18H02329
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42010:動物生産科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

角川 博哉  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (80370592)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード加齢 / 泌乳 / GPR61 / ゴナドトロフ / 受容体
研究成果の概要

成果の詳細は2021年に英国科学誌Scientific Reportsで発表した。背景は、分娩後泌乳牛や加齢後雌和牛では、性機能促進役である下垂体前葉ゴナドトロフ細胞の機能が未解明の機構のために抑制され、様々な繁殖障害が生じることである。本研究により、暗黒大陸として扱われてきた脳における重要な病理メカニズムが解明された。エタノールアミン・プラズマローゲンの質が、泌乳ストレスや加齢で悪化することが原因であった。これらの成功に至った理由は、申請者がゴナドトロフ細胞で新規受容体GPR61を発見していたことである。また最新の分析手法である2次元LCMSを効果的に導入できたことも重要な理由である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

分娩後泌乳牛や加齢後雌和牛で生じる繁殖障害の大部分は、下垂体前葉内のゴナドトロフ細胞の異常が原因である。本研究により、未解明であった病理メカニズム、中でも暗黒大陸とされてきた脳内のメカニズムが発見された。現在、日本国内の牛肉生産の現場では、子牛が著しく不足しているため、肉牛農家は経営存続の危機に陥っている。特に繁殖農家では10歳までに8回分娩させる対策が極めて重要になったが、加齢後の雌和牛では、下垂体機能の低下のため不妊個体が多発する。本研究の成果は、これらの問題解決のための重要な基盤になる。これらの発見はヒトにもあてはめられる可能性が高く、産婦人科用等の創薬シーズとして期待される。

報告書

(1件)
  • 2020 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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