研究課題/領域番号 |
18H02331
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
市居 修 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (60547769)
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研究分担者 |
昆 泰寛 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10178402)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / 獣医学 / イヌ / ネコ / エクソソーム / Liquid Biopsy / miRNA / 尿 / 腎臓 / 伴侶動物 / バイオマーカー / 疾患モデル動物 / 原尿 / レーザーマイクロダイセクション / 汎動物学 / RNA / 腎 |
研究成果の概要 |
動物、ヒトともに腎臓病症例が増えている。体液中バイオマーカーを用いて非侵襲的に診断や治療効果の判定等を行う技術はLiquid Biopsyと呼ばれ、その臨床応用が期待されている。本研究では、腎臓のLiquid Biopsyを実現する分子として、エクソソームに着目した。本研究の結果より、腎障害初期に拡張した尿細管腔(原尿を含む)にエクソソームの存在が示唆された。エクソソームは尿に出現し、マイクロRNAを含んだ。特に、尿中miR-21の上昇は尿細管間質の病変を示すと考えられた。一方、血中miR-21の上昇は糸球体の足細胞傷害にも関連することが示唆され、血液と尿でその病態意義は異なると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの慢性腎臓病は8人に1人が罹患する国民病であり、本国の血液透析導入率は世界一である。獣医療も同様の問題を抱え、特に15歳以上のネコでは30%以上の個体が慢性腎臓病を患う。ヒト、動物ともに血中クレアチニンや尿素窒素等は腎機能の評価には有用だが、Liquid Biopsy(非侵襲的に診断や治療効果の判定等を行う技術)の実現には、高い臓器特異性・早期検出を実現する複数マーカーの探索が必要である。これらの問題解決のため、本研究では腎臓内の微量な体液(原尿)に含まれる小さなカプセル(エクソソーム)をマーカー候補とし、その精査を実施した。
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