研究課題/領域番号 |
18H02338
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
チェンバーズ ジェームズ 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (00621682)
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研究分担者 |
内田 和幸 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10223554)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 神経変性疾患 / 生物種差 / プロテイノパシー / β-amyloid / α-synuclein / Tau / tau / アルツハイマー病 / パーキンソン病 / 神経病理 / 比較病理学 / 神経病理学 / 蛋白質 / 獣医学 / 比較神経病理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、神経変性疾患の原因蛋白質の性質と病変形成との関連性を生物種間で比較した。その結果、アシカなど複数の動物種においてヒトのアルツハイマー病と同様の病変が脳に形成されることを発見した。そして原因蛋白質の性質(アミノ酸配列、発現アイソフォーム、凝集性など)が、動物種ごとの病変形成の違いと関連することを明らかにした。また、異なる原因蛋白質が、リン酸化酵素の活性化を介して相互作用し、病変形成を促進することを実験的に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病などの神経変性疾患では、脳の神経細胞内に蛋白質の凝集がみられるが、その原因は解明されていない。本研究では、それらの蛋白質のアミノ酸配列に生物種差があり、病変形成と関連していることを明らかにした。また、2種類の蛋白質が相互作用し、それぞれの凝集を促進することを実験的に明らかにした。すなわち、神経細胞内の蛋白質凝集性は、進化の過程で生物種ごとに規定されており、それらの蛋白質の相互作用をコントロールすることが疾患の予防および進行の抑制に重要であると考えられた。
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