研究課題/領域番号 |
18H02341
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
渋谷 淳 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 卓越教授 (20311392)
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研究分担者 |
佐藤 薫 国立医薬品食品衛生研究所, 薬理部, 室長 (10311391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | In vivo発達神経毒性試験法 / 化学物質リスク / 海馬神経新生 / DNAメチル化異常 / 簡易スクリーニング法 |
研究成果の概要 |
In vivo発達神経毒性の不可逆影響の指標分子を獲得するために、不可逆影響が既知の3つの異なる脳発達障害物質を発達期曝露して神経新生障害を誘発したラットの海馬歯状回で、プロモーター領域の過メチル化と遺伝子発現低下を示す遺伝子の次世代シークエンス解析を実施した。獲得候補遺伝子についてメチル化と発現の検証解析の結果、計8遺伝子が得られ、その中で免疫組織化学的に不可逆的に陽性細胞が減少するNeurograninを見出した。 また、ヒトで重要な脳発達障害物質についてラットを用いた発達期曝露及び一般毒性試験の枠組みでの28日間反復投与による海馬神経新生障害の標的性および機序を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までに確立してきた既知の神経新生指標を用いた神経新生障害評価系に加え、メチル化に端を発する不可逆的な発達神経毒性を検出可能なバイオマーカーを獲得したことにより、病理発生を基盤とする評価法の体系化に資する情報が得られた。更に、一般毒性試験の枠組みでの検出性の証明により、発達神経毒性の簡便な不可逆影響スクリーニングが可能となり、新たなスクリーニング試験ガイドラインの策定のみならず、今後の化学物質管理の高度化に資する。 また、ヒト重要脳発達障害物質について、発達神経毒性ガイドラインに準拠した曝露により、不可逆性を含む発達神経毒性が明らかとなり、リスク評価資料としての活用が期待される。
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