研究課題/領域番号 |
18H02345
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
太田 利男 鳥取大学, 農学部, 教授 (20176895)
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研究分担者 |
高橋 賢次 鳥取大学, 農学部, 准教授 (00400143)
稲波 修 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10193559)
今川 敏明 北海道大学, 理学研究院, 特任准教授 (20142177)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 疼痛 / 内因性イオウ化合物 / 侵害受容体 / イオンチャネル / チャネル / 侵害受容 |
研究成果の概要 |
知覚神経細胞に発現しているTRPA1の活性化が低閾値型電位依存性Caチャネルにより制御されていること、炎症時に産生される酸化ストレス物質によるTRPA1活性が、内因性イオウ化合物により調節されていることを明らかにした。工業用硫黄含有化合物による有害作用の発現にTRPA1とTRPV1が関与することを見出した。TRPチャネル機能の動物種差に関する研究により、鳥類忌避剤の作用点としてTRPA1チャネルが重要であること、TRPV1アンタゴニストにおける哺乳類と鳥類の違いを明らかにした。TRPV1機能を抑制する化合物の検索により、バニロイド化合物の幾つかがTRPV1を抑制性に制御することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、各種チャネル遺伝子発現細胞、実験動物より単離した知覚神経細胞及び動物個体を用いて行い、作用の分子メカニズムについて遺伝子レベル、細胞レベル及び個体レベルで検討した。その結果、本研究においてTRPチャネルの新しい機能の解明、化学物質の毒性発現機構、忌避作用におけるTRPチャネルの病態生理学的意義を明らかにすることが出来た。本研究の成果は、新規鎮痛薬や新しい疼痛緩和法の開発並びに痛み関連の病態解明に向けた基礎的知見を提供すると考えられる。
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