研究課題/領域番号 |
18H02353
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
李 智博 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (50372660)
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研究分担者 |
平谷 伊智朗 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (40583753)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 減数分裂 / コヒーシン / 精母細胞 / 相同染色体 / 対合 |
研究成果の概要 |
本申請課題では,減数分裂特異的に発現するコヒーシンサブユニットRAD21LとREC8を3×FLAタグ付きで発現する2系統のノックインマウスを作製した。タグに対する抗体を用いたウェスタンブロット解析により,精母細胞におけるRAD21LとREC8の発現量比とコヒーシンの絶対量を明らかにした。また,野生型とノックインマウスの精巣抽出液を材料に,免疫沈降法と質量分析により,RAD21LとREC8のそれぞれに相互作用している分子を同定した。その中には,これまで体細胞型コヒーシンとの相互作用が報告されている分子の他に,減数分裂型コヒーシンとだけ相互作用している考えられる新規のタンパク質も含まれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の減数分裂におけるコヒーシンの解析は,免疫組織染色法による局在やノックアウトマウスを利用した生体内機能解析が進む一方で,細胞内の発現量や個々のコヒーシンの生化学的解析は遅れていた。本研究では,マウス精母細胞でコヒーシンの発現量を初めて明らかにした。卵母細胞では,コヒーシン量の減少が母体の加齢に伴う染色体異常の原因の一つと考えられているので,本研究はそれを今後調べる上で重要な基礎的知見と今後の研究資料を提供している。また,減数分裂で発現する種類の異なるコヒーシンがどのような分子と相互作用しているかを明らかにすることにより,役割分担の理解も進むと思われる。
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