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老化耐性・がん化耐性ハダカデバネズミ特異的な個体恒常性維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18H02365
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

三浦 恭子  熊本大学, 大学院先導機構, 准教授 (80583062)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
キーワードハダカデバネズミ / naked mole rat
研究成果の概要

ハダカデバネズミ(デバ)は最長寿齧歯類として知られ、顕著な老化耐性・がん化耐性の特徴をもつ。慢性炎症と老化関連疾患、がんの発症・増悪には深い関わりがあることから、本課題ではデバの特異な炎症抑制性応答に着目し、解析を行なった。肥満に伴う慢性炎症は代謝性疾患の一因となるが、ハダカデバネズミは高脂肪食や高糖食の摂取により肥満にならず、脂肪肝や耐糖能異常もみられないこと、また糖代謝低下が抵抗性に関与する可能性を明らかにした。また、デバ特異的な内因性の炎症応答減弱に関わると考えられる遺伝子変異を新規に同定し、マウスを用いた解析から炎症応答の減弱に影響することを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、慢性炎症と個体の老化・病態の進行の関わりについてモデル動物を用いて様々な研究が行われてきたが、顕著な老化関連疾患耐性を持つ動物種における当該経路の制御は未だ明らかとなっていない。デバ特異的な炎症抑制機構に着目した本課題では、炎症特性を規定すると考えられる代謝制御機構、炎症誘導制御機構の一端を解明する、非常に新規性の高い成果をあげた。これらの成果は、進化的に獲得された個体の恒常性維持に寄与する新たなメカニズムの理解や、将来的にヒトに老化耐性・がん化耐性をもたらす方法論の確立につながるものであり、非モデル動物を活用した老化・がん研究の進展に大きく貢献した。

報告書

(1件)
  • 2020 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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