研究課題/領域番号 |
18H02383
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
白木 賢太郎 筑波大学, 数理物質系, 教授 (90334797)
|
研究分担者 |
冨田 峻介 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (50726817)
加納 英明 九州大学, 大学院理学研究院, 教授 (70334240)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
|
キーワード | タンパク質 / 高濃度 / 凝集 / 液-液相分離 / 低分子 / コンデンセート / 酵素 / 液滴 / ドロプレット / CARS顕微鏡 / タンパク質凝集 / 濃縮 |
研究成果の概要 |
タンパク質は凝集や液-液相分離の状態を形成しやすい。高濃度タンパク質の溶液状態の安定化のメカニズムを明らかにし、制御する方法の確立を目指した。卵白に由来する異種タンパク質を低イオン強度の溶液中で混合すると液-液相分離した状態になるが、時間とともに成熟が進み共凝集になることがわかった。相分離液滴の安定化にはアルコールやポリイオン複合体が効果的であることがわかったが、これは凝集体の安定化とは性質が異なっていた。一連の研究によって高濃度タンパク質の溶液状態の理解が深められた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高濃度のタンパク質の溶液状態の制御は、食品や医薬品の開発のために重要な知見を与える。本研究は集合した状態のタンパク質を低分子で制御する方法の確立を目指した。卵白由来のタンパク質の凝集や液-液相分離の低分子による制御は、食品産業への応用が期待できる。ポリアミノ酸による抗体の安定化は、バイオ医薬品への応用が期待できる。タンパク質の凝集体を選択的に除去するための仕組みとして水性二相溶液が利用できることは、課題となっている目に見えない凝集体除去の方法の開発に役立つだろう。
|