研究課題
基盤研究(B)
近年、オルガネラは互いに近接して“膜接触部位”を形成し、直接物質や情報をやり取りすることで細胞機能を維持していることがわかってきた。特に膜接触部位では脂質の輸送が制御されているが、その機能については不明な点が多く残されている。本研究から、小胞体と細胞膜、及び小胞体とエンドソームの間に形成される新たな膜接触部位の制御と機能が明らかになり、膜接触部位を介した脂質交換輸送の生理的役割の解明が期待される。
膜接触部位は、がん、神経変性疾患、ウイルス感染症など様々な疾患との関連が明らかになりつつある。近年のイメージング解析や生化学的・細胞生物学的解析技術の進歩により、新たな膜接触部位や膜接触部位形成分子が同定されているものの、その生理機能に関する知見は未だ十分に得られていない。本研究により得られた知見は、膜接触部位の生理機能解明の大きな手がかりになり、疾患の機序解明や新たな治療薬開発に寄与することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 5件)
Chemical Communications
巻: 56 号: 98 ページ: 15422-15425
10.1039/d0cc06908f