研究課題
基盤研究(B)
一次繊毛は細胞のアンテナとして機能するオルガネラであり、その異常は多様な重篤症状を呈する繊毛病を引き起こす。一次繊毛の形成や機能維持において基盤となるのは繊毛内に受容体等を輸送する繊毛内タンパク質輸送装置(IFT装置)である。IFT装置は40種類以上のタンパク質から成る複雑な分子マシンである。本研究では、研究代表者が開発・改良した『観るだけでわかるタンパク質間相互作用解析法:VIPアッセイ』、『改良型CRISPR/Cas9ゲノム編集法』、『膨張顕微鏡法による超解像イメージング』を駆使した多角的なアプローチによる解析によって、IFT装置の構築様式および動作原理の一端を解明した。
一次繊毛の異常は多様な重篤症状(嚢胞腎、網膜変性、骨形成異常、病的肥満、精神遅滞、内臓逆位、多指、不妊など)を呈する繊毛病を引き起こすことから医学的に極めて重要な研究対象である。近年の次世代DNAシークエンシング技術の発展に伴って、繊毛病の原因となる遺伝子変異の発見が加速しているが、なぜ病気になるのかという分子基盤の解明は遅れている。本研究によるIFT装置の構築様式や動作原理の解明は、繊毛病の発症メカニズムの解明に大きく寄与するものである。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 備考 (2件)
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