研究課題
基盤研究(B)
細胞内では細胞核が細胞の端から中央まで動いたり、細胞全体で細胞質が流動したりダイナミックな動きが見られる。報告者は細胞内に存在する小胞体(ER)などの細胞小器官が、力を発生したり、力を統合する力学的要素としてこれらのダイナミックな動きに重要な役割を果たしていると提唱している。本研究課題では、細胞分裂の様式や個体の体軸の形成にオルガネラを力学的要素とする細胞内の動きが重要であることを、線虫という生き物を実験材料に使った顕微鏡観察と数理モデルを活用して明らかにした。
細胞内小器官は従来は細胞内のエネルギー産生や物質のリサイクルなど、その機能的役割に注目されてきたが、細胞内の相当な体積を占める構造体であり、細胞骨格と連結されているなど細胞内の力学的要素としても重要な役割を果たすことが疑われる。これまで注目されていなかったこの役割に本研究では迫り、細胞がどのように分裂するか、身体の前後軸がどのように決定されるか、といった重要な制御にオルガネラが細胞内の重要な力学的要素として関わっていることを明らかにした。
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