研究課題/領域番号 |
18H02437
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小田 裕香子 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (70452498)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 上皮細胞 / バリア / タイトジャンクション / 生理活性ペプチド / 細胞間接着 / 上皮 / 上皮バリア |
研究成果の概要 |
上皮組織は、異なる環境を分けるバリアとして働く。このバリア機能はタイトジャンクション( TJ )と呼ばれる細胞間接着装置によって担われる。 TJは生体内におけるバリア機能に必須の役割を果たしており、その分子構築については精力的に研究が行われてきたが、TJがどのようにして形成されるかについては未だにほとんど不明であった。我々は、マウス上皮組織由来の分泌液中にTJ形成を誘導する液性因子が存在することを見出し、新規ペプチドを同定した。本研究では、このペプチドの培養上皮細胞におけるバリア形成の評価、炎症モデルに対する投与の効果を検証するとともに、その産生メカニズム・作用メカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでTJ形成をトリガーする因子が生体内に存在するのか、ほとんど不明であった。本研究では、我々が本研究の準備段階で見出していたTJを形成誘導するペプチドの機能解析および作用機序の解明を行なった。本ペプチドによるバリア形成メカニズムの解析を通じ、生体由来因子による上皮バリアの形成・維持の理解に迫ることが可能になり、基礎生物学の発展に寄与するものと考えられる。さらに本ペプチドは、炎症を始めとするバリア破綻が原因となる様々な病態に対する創薬ターゲットとして治療にも寄与することが期待される。
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