研究課題/領域番号 |
18H02444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究 |
研究代表者 |
青木 一洋 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 教授 (80511427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | ERK / Akt / 光遺伝学 / 細胞周期 / チェックポイント / RB / FRET / G1-S期チェックポイント / イメージング / G1/S / サイクリン / CDK |
研究成果の概要 |
細胞が分裂するかしないかを決定する細胞周期は生命にとって必要不可欠なメカニズムである。本研究では、細胞増殖因子の下流で活性化するERKとAktの活性を生細胞イメージングにより1細胞レベルで可視化し、それぞれの動態の細胞周期に及ぼす影響を解析した。その結果、①AktはERKと同様に確率的に活性化する発火現象を示すこと、②ERKとAktの活性に強い相関があるが、S期においてERKとAktの活性が相関しない部分があること、③Akt活性はS期/G2期の短縮に必要であること、④ERKとAktの両方の活性がないと細胞質分裂を伴わない細胞周期進行であるendocyclingが起きること、などが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞の分裂、増殖は胚発生や再生といった生理的なプロセスと悪性腫瘍の増殖といった病理的な側面で起こる現象であり、細胞分裂を制御する細胞周期の理解は極めて重要である。本研究では、ERKとAktというどちらも多くの悪性腫瘍細胞で活性化が認められるシグナル伝達分子の細胞周期の役割を生細胞イメージングによってアプローチした研究であり、これまで知られていない結果を得ることができた。特に、Aktの細胞周期における役割のいくつかを今回の研究で明らかにすることができたことは今後の悪性腫瘍の治療戦略を考えるうえで重要になってくるものと考える。
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