研究課題
基盤研究(B)
陸上植物のミトコンドリアと葉緑体ではRNA上の特定のC(シチジン)がU(ウリジン)に変換されるRNA編集が存在する。これまでRNA編集に関与する因子が多数単離されてきたが、その詳しい分子機構は未解明であった。本研究では、RNA編集因子であるPPRタンパク質を用いて、RNA編集タンパク質を大腸菌内や試験管内で再現することに成功した。また長年謎であったRNA編集酵素の構造を決定し、その分子的機能を明らかにした。
学術的意義:現象としては30年以上前から知られていた植物オルガネラのRNA編集を一つのタンパク質で試験管内で再現したこと、また長年謎であったRNA編集酵素の構造を解明したことは学術的に大きな意義があり、この分野における大きなブレークスルーとなった。社会的意義:植物オルガネラに独特なRNA編集に関わる分子機構、特に酵素を特定したことで植物生産性を上げ、持続可能な農業の発展に寄与することが期待される。またこのシステムを用いることで遺伝病、ガンなど遺伝子変異によって引き起こされる病気治療の新たな手法の開発も期待される。
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すべて 国際共同研究 (15件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 7件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 4件、 招待講演 6件) 図書 (2件) 備考 (4件)
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