研究課題
基盤研究(B)
アフリカを中心に穀物に寄生して甚大な農業被害を出しているハマウツボ科寄生植物のモデル実験型を構築し、寄生の成立に必要な遺伝子を同定した。日本に自生する条件的寄生植物であるコシオガマを用いて寄生ができない変異体の単離を行い、宿主に侵入することができない変異系統を単離した。次世代シーケンサーを用いて変異体の原因遺伝子を同定したところ植物ホルモンであるエチレンのシグナル伝達遺伝子であることが明らかになった。本研究により、寄生におけるエチレンシグナルの重要性が明らかとなった。
本研究は、ハマウツボ科寄生植物の宿主侵入に植物ホルモンエチレンのシグナル伝達が重要なことを明らかにした。エチレンは農業寄生雑草ストライガの発芽誘導物質としても知られており、本発見によってエチレンやエチレン阻害剤を用いた新たな防除法の開発につながると期待できる。また、寄生植物の変異体からの遺伝子同定法を確立したことで、今後、規制に必須な遺伝子の同定がさらに進むと期待できる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 8件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 3件、 招待講演 7件)
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