研究課題
基盤研究(B)
本研究では、植物が維管束木部細胞の通水・支持機能の最適化を実現するために進化的に発達させてきた遺伝子発現制御システム「VNSレギュロン」について、その構造と動態可塑性を多層的に詳細解析した。その結果、1)一部のタンパク質の分解が木部細胞の機能最適化に重要であること、2)木部細胞の分化制御に細胞周期と細胞内環境が深く関わること、3)オオミズゴケ(コケ植物)とテーダマツ(針葉樹)においてもVNSレギュロンの基本構造が保存されていること、を明らかにした。
本研究が対象とする木部細胞は木質バイオマスの本体であり、本研究で得られた成果をもとに木質バイオマスの高度利用(バイオエタノール変換、高エネルギー化)に向けた木質改良につながる点で社会的な意義をもつ。また、本研究が扱う「VNSレギュロン」は植物における遺伝子発現制御システムの代表例であり、この解析で得られた知見と解析手法が他の様々な局面で起動するレギュロンの解析に転用可能である点で学術的な意義は大きい。
すべて 2020 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (11件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 6件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Plant Biotechnology
巻: 37 号: 3 ページ: 273-283
10.5511/plantbiotechnology.20.0326a
130007907472
Plants
巻: 9 号: 5 ページ: 604-604
10.3390/plants9050604
Plant Biotechnology
巻: 37 号: 3 ページ: 311-318
10.5511/plantbiotechnology.20.0427a
130007907448
巻: 9 号: 12 ページ: 1715-1715
10.3390/plants9121715
Plant Molecular Biology
巻: 104 号: 3 ページ: 263-281
10.1007/s11103-020-01040-9
Plant and Cell Physiology
巻: 61 号: 2 ページ: 308-317
10.1093/pcp/pcz195
Frontiers in Plant Science
巻: 11 ページ: 193-193
10.3389/fpls.2020.00193
巻: 36 号: 1 ページ: 1-6
10.5511/plantbiotechnology.18.1119b
130007628755
The Plant Journal
巻: 100 号: 2 ページ: 298-313
10.1111/tpj.14443
巻: 9 号: 1 ページ: 39-39
10.3390/plants9010039
Journal of Plant Research
巻: 132 号: 1 ページ: 117-129
10.1007/s10265-018-1074-1
Current Opinion in Biotechnology
巻: 56 ページ: 82-87
10.1016/j.copbio.2018.10.002
The Plant Cell
巻: 30 号: 11 ページ: 2663-2676
10.1105/tpc.18.00292