研究課題/領域番号 |
18H02485
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45010:遺伝学関連
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
仁木 宏典 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 教授 (70208122)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 核様体 / 染色体 / 凝縮 / 核 / SMC / コンデンシン / DNA結合 / 一本鎖DNA / バクテリア / トポロジカル結合 / CT変換 / 大腸菌 / ゲルシフトアッセイ方法 / アミノ酸残基置換 / ssDNA / ATP加水分解酵素 |
研究成果の概要 |
バクテリアでは染色体複製起点の近傍にrDNAが散在しており、rDNAへのコンデンシンの結合が起こっていることが示唆されていた。rDNAへのコンデンシンの結合の分子メカニズムとして、大腸菌のコンデンシンMukBの一本鎖DNAへのトポロジカル結合性について、生化学的な実験を行い、MukBには一本鎖DNA結合に特異的なアミノ酸残基があり、このアミノ酸残基が一本鎖DNAをトポロジカル結合した際には、より安定な一本鎖DNAドメインと機能することを明らかにした。また、rDNAは転写中にそのプロモーターの下流に一本鎖DNA領域を形成し、そこがバクテリアコンデンシンのトポロジカル結合の促進に関係していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンデンシンは染色体DNAの安定な保持に関わる因子としてバクテリアからヒトまで保存されており、生命の基本因子の一つである。コンデンシンは特に長鎖DNAの凝縮を担っているが、その分子メカニズムについてはまだ全容が解明されていない。バクテリアのコンデンシンも基本的な性質はヒトのものと共通している。バクテリアコンデンシンの研究を通じて、コンデンシンが持つ一本鎖DNA結合能の生理的な役割が明らかになり、コンデンシンがどのようなDNA領域に結合しやすく、またどのような分子メカニズムでDNA凝縮を行なっているのかその解明に貢献できる。
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