研究課題
基盤研究(B)
本研究は、配偶者選好性の進化の神経基盤を解き明かすために、キイロショウジョウバエとオナジショウジョウバエの求愛歌に対する選好性に着目し、その種間差の神経基盤を解明することを目的とした。本研究は、2種の聴覚1-3次ニューロン群と求愛コマンドニューロンの形態的特徴が種間でよく保存されていることを明らかにした。また、聴覚1, 2次ニューロンの神経活動のパルス間隔選好性を種間比較し、2次ニューロンの応答性に僅かな種間差が存在することを示した。このことから、聴覚情報処理の種間差はすでに2次ニューロンの神経活動レベルにお いて存在していることが初めて示された。
本研究は、同種を交配相手として選択するための情報処理を行う神経機構が、どのように種間で分化してきたのかを解明することを目的とした。本研究によって、情報処理のかなり早い段階を担う神経機構においても、種間の分化が存在していることが初めて明らかになった。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)
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