研究課題
基盤研究(B)
多くが謎に包まれている鋤鼻器の発生において重要な役割を持つと考えられるDlx3/Dlx4遺伝子の発現調節を担う非コード領域(エンハンサー)を明らかにした。この領域をゲノム編集によって欠失したノックアウトマウスは鋤鼻器で完全にDlx3/4遺伝子発現を失うことが示された。この鋤鼻器特異的遺伝子発現欠失マウスは、今後の鋤鼻器発生と機能研究のために重要なリソースとなる。このエンハンサー欠失による組織特異的遺伝子ノックアウトマウス作製法はあらゆる遺伝子機能研究に応用可能な技術成果である。
鋤鼻器の発生におけるDlx3/Dlx4遺伝子の発現調節を担うエンハンサーを明らかにしたことにより、多くの哺乳類で重要な役割を持ちながらヒトでは機能が失われた鋤鼻器発生の進化をゲノムレベルで研究する基礎を築いた。またエンハンサー欠失による組織特異的遺伝子ノックアウトマウス作製法は、従来の費用と時間のかかる条件付きノックアウトマウス作製法よりはるかに簡便であり、個体レベルでのあらゆる遺伝子機能研究の迅速効率化に貢献する重要な成果である。
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