研究課題/領域番号 |
18H02501
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2019-2022) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2018) |
研究代表者 |
鈴木 志野 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (10557002)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | メタゲノム / 蛇紋岩水系 / 極限環境微生物学 / アストロバイオロジー / 蛇紋岩化反応 / CPR / 極限環境微生物 / 始原生命 / 地下生命圏 / 極限微生物 / 比較メタゲノミクス / メタゲノミクス / OD1 |
研究成果の概要 |
Candidate Phyla Radiation(CPR)細菌は、ゲノムサイズが小さく、rRNA遺伝子にイントロンを持ち、アミノ酸、核酸、脂質の完全な生合成経路を持たず、電子伝達系、呼吸代謝系も有さない細菌で、おそらく共生菌であると考えられている。本研究では、CPRの高品質なゲノム情報を抽出し、翻訳系・解糖系を中心に、これらの生命の特徴を洗い出すための進化学的解析を推し進めるとともに、CPR細菌が多く存在する白馬八方の微生物群集を対象として生態学的・生理学的研究を推し進めた。当初、米国The Cedars中心に研究を展開する予定だったが、COVID19の影響により計画を変更した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CPR系統群は、バクテリアの多様性の15%以上を占めるにも関わらず、その生理・生態の理解があまり進んでいない。CPR細菌は、地下圏のみならず、口腔内や排水処理施設など、人間生活にも密接に関わる環境にも多く存在することが近年明らかにされており、これらの理解は、微生物ー人類の関わりにおける理解を深めることに貢献する。また、生命間でかなり保存性が高いと考えられた機能分子・機能システム(翻訳系や解糖系)においても、我々が想定していた以上にCPRは多様であることをが分かった。これらの多様な機能分子情報を用いて、その進化を捉えなおすことで、学術的意義のある成果を創出することが期待される。
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