研究課題
基盤研究(B)
陸上植物や沿岸付着動物のような、固着性生物では、定着環境の変異に対応して個体間変異が大きい。同じ固着性の他種と共存するメカニズムと、種内個体間変異がどのよおうに関係するかは未解明の課題である。本研究は、森林樹木・低木・沿岸フジツボを対象に、継続観測データに基づいて、種内の生活史変異を解析した。個体間変異の時間積算が、種レベルの回転率の遅速トレードオフをもたらし、共存に貢献することを見出した。
生態系の生物多様性と純一次生産速度の関係を正確に推定し、種内個体間変異の観測法と個体変化の観測誤差を明らかにした本研究は、気候変動枠組み条約のREDD+ (森林減少・劣化に由来する排出の削減) や持続可能な開発目標 SDGsの目標17 (森林と生物多様性の持続可能な管理) に新たな推定手法と予測モデルを提供し、人間社会の脱炭素化政策と生物多様性の保全・修復政策の策定に貢献するものである。そのために、本研究で用いた観測データに加えて新解析手法のソース・コードをウェブ上で一般公開した。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (20件)
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