研究課題/領域番号 |
18H02505
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
河田 雅圭 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90204734)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 性選択 / 体色 / good gene / グッピー / Poecilia reticulata |
研究成果の概要 |
グッピーは、個体ごとにオスの体色および、それを基準としたメスの配偶者選好性に著しい多様性が維持されている。本研究では、野外集団において、交配前および交配後の雌の選好性によって選択されたオスのゲノム領域を特定することを目的とした。解析の結果、各集団で402~434個の候補遺伝子が検出された。候補遺伝子の中には、シグナル形質(体色・鰭)や生存力(免疫・抗酸化)に関する遺伝子がいくつか検出された。免疫および抗酸化に関わる遺伝子は、子どもの生存率向上に関わるgood geneの可能性がある。本研究によりメスの配偶者選好性の進化に関わった可能性のある候補遺伝子を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雌が派手な雄の装飾形質を選好するのか、についてこれまで多くの研究が行われてきたが、依然その進化的原因は未解明である。これまでの研究では、実際に雌が雄のどのようなゲノム領域の変異を選好しているかが、特定できていなかった。そこで、本研究では、性選択のモデル生物であるグッピーの野外集団のゲノム配列を解析し、実際に雌が交配によって選好しているゲノム領域の特定を行った。本研究により、免疫や抗酸化などの遺伝子が雌によって選好されている候補遺伝子として検出された。その中でも色彩の両方に関わる遺伝子が検出され、性選択における優良遺伝子仮説を強く支持する重要な結果となった。
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