研究課題/領域番号 |
18H02519
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
則内 まどか 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 客員研究員 (20571897)
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研究分担者 |
菊池 吉晃 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 客員教授 (50134739)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | fMRI / 脳機能 / 養育環境 / 親スキーマ / 親子関係 / 養育態度 / 神経科学 / 内的ワーキングモデル / 機能的磁気共鳴画像法 |
研究成果の概要 |
前成人期の男女を対象に、母親・父親のスキーマや自尊感情、スキーマ評価時の脳活動などを計測し、その関連性を検討した結果、親のスキーマと脳活動が、母親と父親、さらに女性と男性でも異なることが示された。女性は母親の否定的な評価時に警戒的な情動反応を示し、自身や母親の心的状態を推測する脳活動を示した。また、女性の自尊感情と母親のスキーマは密に関係することが示された。これらは、母親との関係性において男性とは大きく異なる点である。父親のスキーマは、男女ともに社会的な距離感をもとに評価し、女性は父親のスキーマを客観的かつ認知的に評価することが推察された。このことは、母親に対するスキーマ形成と大きく異なる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、長い養育期間を経験するヒトの女性と男性それぞれに内在する母親・父親についての個別のスキーマ、母親・父親それぞれと築く関係性、また自己認知発達の共通点や差異について、脳科学的に明らかにしたことである。本研究の成果は、将来の養育スタイルに影響しうる要因を明確にし、その重要性が社会的にも認識されている親の養育態度や養育環境にまつわる諸問題への具体的な対応策を提供する科学的エビデンスになるものと期待される。つまり本研究は、脳科学や人類学などの基礎科学に加え、社会的にも意義深い研究といえる。
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