研究課題
基盤研究(B)
シナプス前部からのシナプス小胞のエキソサイトーシスと小胞膜タンパク質のエンドサイトーシスによる細胞内への回収過程を、新蛍光ライブイメージング手法で研究した。エキソサイトーシスにより細胞膜へ移行した小胞膜タンパク質は細胞膜上で拡散してから回収されること、エキソサイトーシスが起こる部位はシナプス前部アクテイブゾーン細胞膜上に数か所存在し、刺激直後に起こる時と刺激から遅れて起こる時では部位が異なること、小胞膜タンパク質のエンドサイトーシスはアクテイブゾーンの周辺部で起こり、刺激後1秒以内で起こるエンドサイトーシスと数秒後に起こるエンドサイトーシスでは温度依存性が異なること、等を明らかにした。
本研究では、未解明の問題が多く残されているシナプス前部からのシナプス小胞の開口放出と、シナプス小胞膜タンパク質の細胞内への回収過程の詳細を明らかにすることに寄与する実験方法を確立し、それを活用することにより新知見を得た。これらの研究成果は、脳・神経系における情報伝達の分子・細胞機構の解明に貢献するとともに、将来的には幾多の神経・精神疾患の発症メカニズムの理解向上を介して、それらの予防・治療方法の改善に寄与することが期待できる。
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