研究課題/領域番号 |
18H02529
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
福田 孝一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (50253414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | ギャップ結合 / 海馬 / 歯状回 / パルブアルブミン / バレル / GABA / インターニューロン / 樹状突起 / gap junction / バレル野 / 体性感覚皮質 / feedforward / feedback / ニューロン / Gap junction / パルブルブミン / フィードバック / 大脳皮質 |
研究成果の概要 |
GABAニューロンは脳の各部位の局所回路で制御システムを担っていますが、その代表であるパルブアルブミン陽性ニューロンは、樹状突起間に豊富にGap junctionを形成し、電気シナプスによる樹状突起の網状構造を作っています。しかしこの顕著な構造は、各部位の神経回路にはまだ組み込まれていません。本研究では、記憶に重要な海馬と大脳皮質の体性感覚野における樹状突起のネットワークを目に見える形でとらえ、それぞれの場所における既存の神経回路に正しく組むこむことを目的としました。それぞれの場所への情報入力と出力を制御するのに適した形で、樹状突起ネットは既存の回路に組み込まれていることを明らかにしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
記憶や大脳皮質の高次機能が実現するメカニズムについて、膨大な研究がなされてきたが、そこにはまだ欠落している要素がある。Gap junctionを介して大規模に結合している抑制性神経細胞のネットワークがそれある。既知の神経回路の中に如何にこれを組み込むかということを目指し研究を遂行した。得られた成果は、驚くべきネットワークの存在を可視化し、脳の機能原理の本質に新知見を提供した。記憶・認知・行動などをはじめとする神経科学各分野に新しい基盤を提供できる。さらに対象としたパルブアルブミンニューロンは、統合失調症をはじめとする精神疾患との関連が示唆されており、それらの病態解明と治療戦略への展望を与える。
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