研究課題/領域番号 |
18H02535
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
六車 恵子 関西医科大学, 医学部, 教授 (30209978)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 神経変性疾患 / iPS細胞 / 脊髄小脳変性症 / プルキンエ細胞 / 大脳神経 / 細胞脆弱性 / 神経分化 / 小脳プルキンエ細胞 / 大脳 / 小脳 |
研究成果の概要 |
神経変性疾患では、細胞の脱落および細胞死が特定の神経細胞種において生じるが、変性に至細胞種がどのように限定されるかについて、その機序は不明である。本課題では「特定の神経細胞が生来有する脆弱性」と「罹患時における脳内環境の破綻状態」の組合せが、病型毎に細胞特異的な変性をもたらす要因であるという仮説を立て、これを検証することを目指した。遺伝性脊髄小脳変性症の純粋小脳型とそれ以外の病態に由来するiPS細胞から、小脳プルキンエ細胞と大脳神経細胞を分化誘導し、組織学的・遺伝子発現解析を実施した。その結果、同じ病型であっても細胞種によって脆弱性が異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患を引き起こす原因遺伝子の変異は数多く同定されているが、神経が変性に至るメカニズムは不明なことが多い。本課題では、病型ごとに変性する細胞が異なる原因を研究するため、患者由来のiPS細胞を用いて、病気でダメージを受ける細胞を作製し、これを様々な条件で培養することにより、何が細胞の脆弱性に関与しているのかを調べたものである。本実験の結果、培養条件が多少悪くてもダメージを受けない細胞がいること、通常なら問題にならない程度の条件でもダメージを受けやすい細胞がいることを明らかにすることができた。神経変性疾患で特定の細胞のみが影響を受ける機序を解明するin vitroモデルになると考えられる。
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