研究課題/領域番号 |
18H02536
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46020:神経形態学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
山形 要人 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, 研究員 (20263262)
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研究分担者 |
田中 秀和 立命館大学, 生命科学部, 教授 (70273638)
平井 志伸 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主任研究員 (00625189)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 結節性硬化症 / 記憶痕跡細胞 |
研究成果の概要 |
記憶時にシナプスの形が変わることは知られているが、シナプスの異常が記憶障害を引き起こす証拠は示されていない。本研究では、記憶障害を起こす疾患として結節性硬化症(TSC)を取り上げ、野生型とTSCモデルマウスの記憶に関わる細胞(記憶痕跡細胞)を比較した。その結果、TSCモデルマウスでは、記憶想起時に活動する痕跡細胞が少なく、シナプスの変化も乏しいことが判明した。そこで、TSCの治療薬をモデルマウスに投与したところ、痕跡細胞の活動やシナプス形態変化が改善し、記憶も回復した。以上の結果から、シナプスの形態異常があると、記憶の回路が正しく作動せず、記憶障害を引き起こすと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳の高次機能、特に記憶の形成にシナプスの形態変化を伴うことは、自明の理となっている。しかし、記憶の異常を伴う病気や疾患モデルにおいて、シナプスの形態異常が記憶障害を起こすという直接の証拠は未だ示されていない。本研究では、記憶障害を示す疾患として結節性硬化症を取り上げ、そのモデルマウスを使用して、遺伝学的・薬理学的なシナプス形態・回路動態の改善が記憶の回復に寄与するかどうかを検証したい。
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