研究課題/領域番号 |
18H02564
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
平嶋 尚英 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (10192296)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | カルシウムストア / 分泌細胞 / Orai / マスト細胞 / エクソサイトーシス |
研究成果の概要 |
我々は、アレルギー疾患の原因となるマスト細胞からのアレルギー誘発物質の分泌に必須であるカルシウムチャネルOraiのうち、サブタイプの一つのOrai2がアレルギー誘発物質を貯蔵・分泌する分泌顆粒に発現することを見出した。そこで我々は分泌顆粒が細胞内Ca2+ストアとして働き、マスト細胞の刺激によって細胞内Ca2+濃度上昇に寄与する可能性を検証した。そのために、分泌顆粒内のCa2+濃度を測定する蛍光タンパク質をベースとしたプローブの開発に成功した。しかしながら、マスト細胞の刺激に伴う細胞内Ca2+濃度上昇とともにおこると期待された分泌顆粒内のCa2+濃度の減少は観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国民の半数が何らかのアレルギー疾患を有するといわれており、その原因となるマスト細胞からのアレルギー誘発物質の分泌機構を明らかにすることは重要である。我々はこの分泌に必須である細胞内Ca2+濃度上昇を担うCa2+チャネルOraiの一つであるOrai2がアレルギー誘発物質を貯蔵・分泌する分泌顆粒膜に発現することを見出した。そこで、分泌顆粒が細胞内Ca2+ストアとして働き、分泌を増強する可能性を検証した。マスト細胞の刺激に伴う分泌顆粒内のCa2+濃度の減少は観察されなかったが、そのために開発した分泌顆粒内Ca2+濃度を測定するプローブは他の分泌細胞にも適用でき、分泌機構解明に役立つことが期待される。
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