研究課題/領域番号 |
18H02577
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
中村 昭則 信州大学, 医学部, 特任教授 (10303471)
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研究分担者 |
柴 直子 信州大学, 医学部, 助教 (00639289)
柴 祐司 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70613503)
青木 吉嗣 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 部長 (80534172)
宮崎 大吾 信州大学, 医学部附属病院, 講師(特定雇用) (80596370)
武田 伸一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, 顧問 (90171644)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | デュシェンヌ型筋ジストロフィー / ベッカー型筋ジストロフィー / DMD遺伝子 / エクソン・スキップ治療 / アンチセンス薬 / ゲノム編集 / iPS細胞 / Duchenne型筋ジストロフィー / アンチセンス核酸 / エクソンスキップ治療 |
研究成果の概要 |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)はDMD遺伝子変異により発症する致死性筋疾患である。近年、DMDを軽症ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)に変換するエクソン・スキップ治療開発が進んでいる。DMD遺伝子エクソン3-9欠失が無症候であり、DMDの約10%がエクソン3~9に変異を持つことからエクソン3-9スキップ治療開発のためiPS細胞を用いて検討した。ゲノム編集で作製したエクソン3-7(DMD型)および3-9欠失型(無症候型)iPS細胞から心筋細胞を分化誘導し比較したところ、エクソン3-7欠失に比しエクソン3-9欠失では成熟化因子及び心筋負荷マーカー関連遺伝子の発現異常が改善していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では多くのジストロフィン異常症患者を無症候性にまで改善させることが可能なエクソン3-9スキップ治療の基盤研究を行うことである。エクソン・スキップ治療はアンチセンス核酸やゲノム編集を用いて行うことができるが、特に心筋細胞についてはエクソン・スキップ治療後に細胞の機能や遺伝子発現がどの程度正常化するかについての検証はほとんどない。そこで、健常男性iPS細胞からゲノム編集を用いてDMD型と無症候性型のiPS細胞作製し、さらに各細胞から分化誘導した心筋細胞について分子レベルにおける有効性を検証した成果である。エクソン3-9スキップ治療の臨床応用に向けた基盤となるデータを示すことができた。
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