研究課題
基盤研究(B)
災害、事故により惹起される横紋筋融解症は重篤化すると急性腎障害(AKI)を起点として多臓器不全に至る致死性病態であり、予後を改善する薬剤の開発が切望されている。横紋筋融解症AKI時には、腎ヘムオキシゲナーセ-1が活性化し、それより派生する“一酸化炭素(CO)”がストレス応答防御機構として重要な役割を果たす。本研究では、災害時の多様な状況でも使用可能な横紋筋融解症AKIの新規治療薬を開発すべく、ヘモグロビンを担体とするCO放出ナノ製剤を作製し、さらに腎指向性ペプチドを搭載することで、“腎臓へのCOデリバリーシステム”を創製し、その予防・治療効果及び安全性を横紋筋融解症モデル動物を用いて実証した。
“クラッシュ症候群”は外傷性横紋筋融解症の一つである。阪神大震災や福知山列車事故など、本邦のように災害や事故が多発する状況下では、横紋筋融解症AKIに対する治療法の開発は重要かつ急務であるが、医療機関だけでなく、災害現場でも使用可能で予後を改善する有効な治療法は存在せず、現行では輸液や頻回な血液透析等の対処療法に留まっている。申請者は、熊本地震に被災した際に、この点を強く実感した。本邦のような災害・事故多発国において、横紋筋融解症の予後改善を企図とした薬剤を開発する意義は高い。
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