研究課題/領域番号 |
18H02605
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
馬嶋 正隆 北里大学, 医学部, 名誉教授 (70181641)
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研究分担者 |
伊藤 義也 北里大学, 医学部, 講師 (40203187)
天野 英樹 北里大学, 医学部, 教授 (60296481)
細野 加奈子 北里大学, 医学部, 講師 (80532556)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 生理活性資質 / プロスタグランジン / トロンボキサン / 炎症 / 浮腫 / リンパ節転移 / リンパ管新生 / 生理活性脂質 / リンパ流 / TP受容体 / 生理活性ペプチド / 肝障害 / 大腸炎 / 子宮内膜症 / VEGF-C / 腹膜炎 / DSS腸炎 / リンパ浮腫 / 脂質吸収 / LPS / COX-2 / mPHES-1 / プロスタグランジンン / 受容体 / がん転移 / 緑内障 |
研究成果の概要 |
リンパ管の存在は100年以上前から明らかにされていたにもかかわらず、研究が遅れ、しばしば『未知なる組織』と呼ばれる。炎症時のリンパ管新生が、マクロファージ上のPG受容体シグナルによるリンパ管新生因子(VEGF-CおよびD)の産生亢進により誘導されることを見出した。また、下肢あるいは上肢のリンパ性浮腫をもたらすがんの外科的治療に伴うリンパ節郭清マウスモデルを開発し、PGE2がリンパ管新生とリンパ流の増加を介して浮腫を解消することを報告した。また、トロンボキサンが腹膜炎モデルにおいて炎症性のリンパ管新生を増強することを見いだした。マクロファージ、Tリンパ球が重要な役割を持つことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一貫して生理活性脂質(アラキドン酸代謝物など)の血管新生、リンパ管新生における役割を解析してきた。これらの物質は、生体内ではそれぞれの受容体に作用して活性を発揮する。遺伝子改変動物を用いて、受容体シグナリングの役割を解析した。血管、リンパ管新生という生命現象は、"炎症"や"がん"など、多彩な病態の進展に関与することを示せたことは意義が大きい。ゴードン会議などで成果を発表し、海外への情報発信を積極的に行ってきた。疾患に悩む患者が恩恵を得なければ意味がないという信念のもと、病態解析に立脚した創薬のシーズを提供することを心掛けてきた。リンパ管新生病態の進展に関与する多くの病態解明に貢献できた。
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