研究課題/領域番号 |
18H02612
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
花房 洋 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (00345844)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
|
キーワード | LRRK1 / EGFR / Mitophagy / Rab7 / membrane traffic / Rab / endosome / LRRK2 |
研究成果の概要 |
本研究では、主にLRRK1に焦点を当て(1)EGFR細胞内トラフィックにおける機能解析及び(2)損傷ミトコンドリア除去機構(マイトファジー)における機能解析を行なった。(1)に関して、LRRK1とフォスファターゼPTENは、低分子量GタンパクRab7をリン酸化・脱リン酸化することでEGFR細胞内輸送を制御することを明らかにした。(2)に関して、LRRK1はULK1によってリン酸化・活性化され、損傷ミトコンドリア上のRab7をリン酸化することで、隔離膜形成に重要なATG9をリクルートすることを明らかにした。またLRRK1は、LRRK2と競合的にマイトファジーを制御する可能性を見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞の癌化メカニズムの解明や、パーキンソン病など脳変性疾患の発症メカニズムの解明は、高齢化社会にある日本において喫緊の課題である。本研究からLRRK1-Rab7経路によるEGFRリソソーム分解機構の一端が明らかとなり、細胞癌化の理解に貢献できた。またパーキンソン病発症に重要と考えられているマイトファジーに関し、LRRK1がParkin依存的な損傷ミトコンドリア除去に必須であることを明らかにした。本研究成果は、マイトファジーの新たな一面を明らかにしただけでなく、LRRK2によるマイトファジー制御にも新たな視点を与えるものである。
|