研究課題/領域番号 |
18H02615
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
瀬川 勝盛 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (20542971)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 細胞膜 / リン脂質 / フリッパーゼ / ホスファチジルセリン / フロッパーゼ / 細胞相互作用 / リン脂質移層分子 / 非対称性 |
研究成果の概要 |
生物膜は、非対称に分布するリン脂質の二重層で構成される。例えば、細胞膜のホスファチジルセリン(PS)やホスファチジルエタノールアミンは内層に限局する。この定常状態におけるリン脂質の非対称的な分布は、リン脂質の脂質二重層間、オルガネラ間におけるダイナミックな“動き”の動的平衡状態として樹立・維持される。しかし、細胞が、何のために、そしてどのようにリン脂質の動的平衡を制御し、生物膜の非対称性を維持しているのか、そのメカニズムの大部分が不明である。本研究では、リン脂質フリッパーゼを中心としたPSの非対称分布の分子機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本基盤研究により、細胞膜PSの非対称分布は、P4型ATPaseファミリーに属するフリッパーゼ、ATP11AとATP11Cにより維持されていることが明らかとなった。ATP11AとATP11Cは生理学・病態学的にも重要であった。ATP11A欠損マウスは胎生致死であり、ATP11C欠損マウスは生後にB細胞減少症、貧血、胆汁うっ滞症、難産などさまざまな病態を示す。また、ヒトにおいてもこれらのフリッパーゼに変異をもつ、重篤な疾患をしめす患者を見出した。本研究成果は、これらの疾患の病態の理解に貢献できると考えられる。
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