研究課題/領域番号 |
18H02629
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
外丸 詩野 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20360901)
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研究分担者 |
辻 隆裕 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (50462776)
石津 明洋 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (60321957)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 自己免疫 / 自己抗原 / プロテアソーム / メモリーT細胞 / 老化 / 慢性炎症 / 自己免疫疾患 / バイオマーカー / 自己応答性T細胞 / 細胞傷害性T細胞 / 診断マーカー |
研究成果の概要 |
免疫系は病原体から体を守るために重要な生体防御システムであるが、免疫応答の異常により自己の組織が攻撃されることで免疫難病である自己免疫疾患や炎症性疾患を発症する。本研究では、新規に開発したubiquitous self-antigensを発現する遺伝子改変マウ(USAs-Tg)を用い、自己免疫惹起炎症細胞の検出や病態評価に有用なバイオマーカーを開発を目指した研究を行なった。炎症病巣にPD-1+Lag-3+Tim-3+CTLA-4-の形質を示す炎症関連メモリーT細胞の浸潤を認めること、炎症惹起細胞の分化には抗原提示細胞の活性化状態が影響を与えることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患の病理診断としては、組織学的に特徴的な糸球体腎炎や血管炎等を除いては、リンパ球浸潤の程度やCD4/CD8分画、標的細胞の破壊像の検索が行われるものの、自己応答性・炎症惹起性免疫細胞の浸潤の程度を評価できる段階には至っていない。がんに限らず、自己免疫疾患のprecision medicine、医療向上を考える上で、より新しい治療体系の基礎となる病態解明、診断マーカーの検索が望まれている。本研究により自己免疫惹起性T細胞の特徴が明らかになり、自己免疫疾患の診断・治療展開を目指した基礎的知見が得られた。
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