研究課題/領域番号 |
18H02652
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森川 一也 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90361328)
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研究分担者 |
尾花 望 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00722688)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 黄色ブドウ球菌 / MRSA / 薬剤耐性菌 / esp / 不均一性 / 限定的発現 / 限定的発発現 / 限定的発言 |
研究成果の概要 |
私たちは亜集団で発現する遺伝子を黄色ブドウ球菌に見出し、esp(expression in minor subpopulation)遺伝子と名付けました。私たちはesp発現細胞で他にどのような遺伝子群が発現しているかを明らかにし、その情報から各espの機能を推定することを目指しています。本研究ではそのための実験系を完成させました。さらにesp15(com遺伝子:DNA取り込みに関係する)についての研究が進み、本菌はバイオフィルム中で複雑なシグナル伝達系に制御されつつcom遺伝子群を発現させて自然形質転換によって遺伝子を良く取り込むことを明らかにしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、常在菌、日和見感染菌、薬剤耐性菌として生き続け進化してきた黄色ブドウ球菌の新たな特性を細胞集団の不均一性の視点から理解しようとする基礎研究です。例えばメチシリン耐性株(MRSA)が我が国を含め世界中に蔓延していますが、この誕生のプロセスにも不均一性が深く関係することが明らかになりました。具体的には本菌はバイオフィルムという環境で「DNA取り込み装置」を一部の細胞で発現させてメチシリン耐性遺伝子を獲得できることがわかり、耐性菌の出現や拡散のプロセスの一部の理解に貢献しました。
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