研究課題/領域番号 |
18H02655
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
Toma Claudia 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40325832)
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研究分担者 |
中村 修一 東北大学, 工学研究科, 助教 (90580308)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | レプトスピラ / 上皮細胞 / 細胞間接着装置 / 尿細管 / 腎臓 / 定着 |
研究成果の概要 |
レプトスピラ症の原因細菌であるレプトスピラは、皮膚から血流に入り、肺や腎臓などの標的臓器へと拡がる。一方、臓器にはもともと細胞間接着装置が隣り合う細胞どうしを密着させることで、臓器の構造と感染阻止を含む生理機能を維持する。 本研究の近位尿細管上皮細胞を用いた実験系で、レプトスピラは細胞間接着装置の中心分子であるカドヘリンを切断することを明らかにした。さらに、カドヘリンの細胞膜から細胞質への取り込みを誘導することによって、接着装置を破壊することがわかった。従って、カドヘリンの細胞内取り込みを阻害することによってレプトスピラの尿細管への移行を食い止められることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レプトスピラは、腎臓の近位尿細管に留まって長期にわたり尿中へと排出されるが、これまでは菌がどのように尿細管の管腔側へと移行するかが理解されていなかった。本研究で用いた実験系で、レプトスピラが細胞間隙を移動することを明らかにし、レプトスピラが細胞間接着装置を破壊することがわかった。本研究で得られた新規知見は、レプトスピラ症の病態形成メカニズムの理解に寄与し、新たな制御法の開発への手がかりを与えるものである。
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