研究課題
基盤研究(B)
ロタウイルスは乳幼児に重篤な下痢症を引き起こす。発展途上国を中心に年間約20万人の死亡例が報告されている。本研究では、次世代ロタウイルスワクチンの開発基盤の確立を目的とし、独自に開発した新規ロタウイルスリバースジェネティクス系を駆使することで、ロタウイルスにおける複製機構ならびに病態発現機序の解明を行う。研究成果として、ロタウイルスの増殖機構を理解する上で有用なヒトロタウイルスOdelia株(G4P[8])ならびにマウスロタウイルスEW株のリバースジェネティクス系の開発などを行った。これらの成果はロタウイルスの予防・治療法の開発研究を進める上で有用と考えられる。
現在、使用されているロタウイルスワクチンにおいては、発展途上国における不十分な防御効果、高額な費用、副反応(腸重積症)等の問題があげられており、次世代ワクチンの開発研究は重要な課題である。これまで有用なリバースジェネティクス系の開発の遅れからロタウイルスの複製機構ならびに病態発現機序の解明は進んでいなかった。本研究成果で開発されたヒトおよびマウスロタウイルス株のリバースジェネティクス系やレポーター遺伝子発現ロタウイルスを用いた研究は新規ワクチン開発や感染伝播、病態発現機序の理解につながると期待される。
すべて 2021 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 4件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件) 図書 (3件)
Journal of Virology
巻: 95 号: 2
10.1128/jvi.01374-20
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 534 ページ: 740-746
10.1016/j.bbrc.2020.11.007
Virology
巻: 552 ページ: 52-62
10.1016/j.virol.2020.09.006
巻: 94 号: 23
10.1128/jvi.01703-20
J Virol
巻: 94 号: 2
10.1128/jvi.00963-19
PLoS Pathog.
巻: 15 号: 4 ページ: e1007675-e1007675
10.1371/journal.ppat.1007675
巻: 93 号: 14
10.1128/jvi.00401-19
巻: 93 号: 4
10.1128/jvi.01774-18