研究課題/領域番号 |
18H02665
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
竹田 誠 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 部長 (40311401)
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研究分担者 |
永田 典代 国立感染症研究所, 感染病理部, 室長 (30270648)
福原 秀雄 北海道大学, 薬学研究院, 准教授 (80707191)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | SARS-CoV-2 / TMPRSS2 / HAI-2 / 新型コロナウイルス / プロテアーゼ / 開裂 / コロナウイルス / 呼吸器ウイルス / ウイルス / 感染症 / トロピズム / インフルエンザウイルス / 中東呼吸器症候群 |
研究成果の概要 |
われわれはこれまでに、宿主プロテアーゼTMPRSS2が、多種多様な呼吸器ウイルスを活性化することや、インフルエンザウイルスの生体内での活性化を担うことを明らかにしてきた。今回、TMPRSS2によるSARS-CoV-2の活性化、HAI-2によるTMPRSS2阻害とSARS-CoV-2感染阻害効果を解析した。SARS-CoV-2の感染は、TMPRSS2の発現で顕著に増強された。一方、HAI-2の添加量に比例してTMPRSS2を介したSARS-CoV-2感染が阻害された。HAI-2ノックダウン細胞では検出されるウイルスゲノムコピー数が数十倍に上昇することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SARS-CoV-2感染症(COVID-19)についてはいまだ有効な治療薬が存在しません。創薬のターゲットを考えるには、ウイルスの増殖機構を分子レベルで詳細に知る必要があります。SARS-CoV-2が効率良く感染するために必要なTMPRSS2という生体内タンパク質分解酵素と、その生理的阻害因子HAI-2の結合様式や作用機序を今後詳細に解析し、いまだ不明な点の多いCOVID-19の病態解明と創薬ターゲット候補の作出へと展開できると考えます。
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