研究課題/領域番号 |
18H02666
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
俣野 哲朗 国立感染症研究所, エイズ研究センター, センター長 (00270653)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | ウイルス / 免疫 / HIV / 潜伏 / T細胞 / 免疫学 / 感染症 / 微生物 / 細胞傷害性T細胞 / 潜伏感染 / 細胞傷害性Tリンパ球 |
研究成果の概要 |
HIV感染症制圧に向けて、ウイルス複製の持続的制御に結びつく機序の解明は重要である。HIV複製制御の維持には、制御下で潜在的複製能を有するウイルス潜伏細胞の制御が必要である。本研究は、潜在的複製能を有するウイルス潜伏細胞の体内分布・動態を明らかにすることを目的とした。その結果、ウイルス変異に対する免疫反応の増加が、潜在的複製能を有するウイルスの増殖を反映することを明らかにした。さらに、増殖に伴って、免疫反応が局所から全身に広がることを見出した。本研究成果は、潜在的複製能を有するHIVの潜伏感染動態を新たに示すものとして重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV感染症では、抗HIV薬治療によりエイズ発症阻止が可能となったが、治療によっても体内からウイルスを排除することができないため、感染者は生涯にわたって内服治療を継続する必要がある。さらに近年、治療によるHIV潜伏状態でも、潜伏細胞の影響で加齢関連疾患が進行することが判明したことから、潜伏細胞排除によ治癒法の開発が求められている。本研究は、HIV潜伏状態における潜伏細胞の分布・動態に関する新たな知見を見出し、その指標を明らかにしたものである。したがって、その成果は、学術的に高い意義を有するとともに、HIV潜伏状態の体内からHIV潜伏細胞を排除する治癒法構築の基盤となる点で社会的意義も大きい。
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