研究課題/領域番号 |
18H02668
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河本 宏 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (00343228)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / 自己免疫疾患 / 関節リウマチモデル / sk gマウス / RPL23a / 関節リウマチ / T細胞レセプター / クローン / iPS細胞 / 間接リウマチ |
研究成果の概要 |
本研究では、「単一の抗原特異性を持つクローンを用いて自己免疫疾患を治せるか」というテーマに取り組んだ。関節リウマチモデルであるskgマウスの標的抗原に特異的なTCR(R7-39)をだすヘルパーT細胞の単一クローンで関節炎や皮膚炎を誘導できることが報告されている。本研究では、R7-39を発現する制御性T細胞(Treg)を作製し、そのTregがこれらの病態に効果があるかをテストした。結果として、皮膚炎については治療効果が認められた。Tregを用いた「治療法」の、世界初のモデルと言うことができる。全体として必ずしも計画通りに進まなかった点はあるが、一定の成果は得られたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患の治療は、免疫抑制剤や抗サイトカイン抗体などで免疫を非特異的に抑制するという方法が現在も主流であり、従って感染症などの副作用が避けられない。このような状況を打開するためには、抗原特異的な治療法で特定の標的抗原に対する免疫反応だけを抑えて病気を治す必要がある。本研究はそのような方法の開発に取り組んだ先進的な取り組みであった。その結果として、単一クローンのヘルパーT細胞で誘導できる皮膚炎が、同じ抗原特異性を持つ単一クローン制御性T細胞の投与により症状を軽減できることが示された。制御性T細胞による発症予防の報告は多くあるが、治療例としては世界初であると考えている。
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