研究課題
基盤研究(B)
IL-22RA2欠損マウスはWTマウスと比較して尋常性乾癬やアレルギー喘息の病勢の亢進とともにこれら疾患での炎症/免疫応答の亢進を示した。一方、IL-22RA2はIL-22による角化細胞の増殖および細胞周期促進に対する抑制効果を示し、これら疾患に対する防御効果を示した。以上の結果から、尋常性乾癬やアレルギー喘息において、IL-22RA2の病因的IL-22シグナルに対する調節機構を明らかにした。従って、通常型樹状細胞から産生されるIL-22RA2は皮膚角化細胞のIL-22シグナル制御機構に基づいた皮組織恒常性維持に重要な役割を担うことが推察された。
これまでに不明であった「上皮組織に局在する通常型樹状細胞のIL-22RA2産生」に着目し、上皮組織の恒常性の維持および破綻における“通常型樹状細胞”の意義とその“IL-22RA2”を介する制御機構を初めて証明した。さらに、これまでに未知であった『上皮-免疫系クロストーク』に関する “通常型樹状細胞のIL-22シグナル調節機能”の重要性に基づいた上皮組織恒常性維持における新たな概念の提唱により、当該領域の発展に貢献した。
すべて 2018 その他
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Frontiers in Immunology
巻: 9 ページ: 1-13
10.3389/fimmu.2018.01418
http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/meneki/