研究課題/領域番号 |
18H02673
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
関谷 高史 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 免疫応答修飾研究室長 (80519207)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 免疫 / 細胞リプログラミング / 制御性T細胞 / 免疫学 / CD4T細胞 / 自己免疫疾患 / T細胞 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
本研究は、タンパク質ライブラリーを新規手法により作製し(IFDRライブラリと呼称)、炎症性疾患の病変部位で制御性T細胞(Treg)の機能抑制を引き起こす因子の同定を目指した。 本研究では、分泌シグナルペプチド、細胞株 、薬剤耐性遺伝子の3点で改良を重ねることで、IFDRライブラリを用いたスクリーニングのスケールアップに成功した。さらに、ライブラリを用いたスクリーニングにより、Tregの機能を制御する2種類の分子を同定した。これら2分子に関し、Treg、エフェクターT細胞、抗原提示細胞のいずれと相互作用するのか検討したところ、片方はTreg、もう一方は抗原提示細胞と相互作用することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA, RNA等の核酸ライブラリは、構築・改良が重ねられてきているが、タンパク質ライブラリの簡便な作製法は存在しないのが現状と言える。しかし、本研究により、多種類の組み換えタンパク質を含むライブラリの簡便な作製法が新たに構築された。 多細胞生物における細胞間相互作用の多くはタンパク分子により担われるため、本ライブラリの応用により、免疫応答を制御する分子のみならず、様々な生物学的意義を持つ分子の同定が可能になると期待される。 さらに、本ライブラリの応用で見出したTregの機能を制御する分子は、炎症性疾患や腫瘍など、Tregの機能異常が関与する疾患における治療標的としての展開が期待できる。
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