研究課題/領域番号 |
18H02699
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
角田 慎一 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (90357533)
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研究分担者 |
永田 諭志 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (40246682)
井上 雅己 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (80757097)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | TNFR2 / APP3 / Treg / MDSC / がん免疫療法 |
研究成果の概要 |
本研究では、Treg/MDSCの機能に関わることが示唆されているTNFR2及びTNFR2-APP3シグナルに着目し、免疫制御の分子メカニズムを明らかにすることを目指した。また、新規がん免疫治療薬の開発を念頭に、TNFR2-APP3シグナルの低分子制御薬の探索を試みた。研究の結果、TNFR2-APP3シグナルがTreg/MDSCの増殖やTregの免疫抑制機能に関わっていることが明らかとなった。また、TNFR2がin vivoでの腫瘍免疫抑制機構に関与することが示唆された。これらの結果から、TNFR2-APP3シグナルは、がん免疫治療の標的になることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TNFR2-APP3経路のシグナルの詳細や当該シグナルとTreg/MDSC細胞を介する免疫制御との連関、がん免疫治療における有用性についての詳細は不明であったが、本研究でその一端を解明することができた。昨今、がん免疫療法は大きく期待されているが、これまでTNFR2シグナルの制御をがん免疫療法に応用した例はなく、また、TregやMDSCの機能を抑制できる低分子薬の開発は未踏である。本研究により、TNFR2-APP3シグナル経路を標的とし、がん免疫抑制の中心を担うと考えられるTreg/MDSCの機能の制御に基づくがん免疫療法の可能性が示された。
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