研究課題/領域番号 |
18H02700
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武田 伸一郎 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任助教 (80553718)
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研究分担者 |
柳下 淳 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任助教 (20626676)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 放射線 / 半導体検出器 / 放射性プローブ / 半導体 / プローブ |
研究成果の概要 |
本研究では、がん幹細胞をターゲットとした次世代の薬剤輸送システムの研究や、抗がん剤や放射線治療が生体内のがん幹細胞にもたらす効果の定量化を可能にするために、がん幹細胞の生体内での分布の可視化を実現する技術的基盤の創出を目指した。最先端の宇宙観測用の検出器技術を応用し、放射性同位体分布の三次元画像化を可能とする、小動物用イメージャーを完成させた。世界最高性能の感度と分解能を生かして、がんを移植した部位からリンパ節へと転移した1mmに満たない微小転移の検出に成功した。がん幹細胞性を備えた細胞が転移に寄与していることが示唆されており、がん幹細胞の生体内可視化の実現に向けて大きな一歩を踏み出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん幹細胞の生体内での可視化技術は、GFPなどの蛍光たんぱく質を発現させたがん幹細胞の腫瘍表面における局所的な検出に止まっているのが現状で、腫瘍組織内部における分布にまで観測のメスは届いていない。腫瘍組織は、低酸素領域・有酸素領域・壊死領域等に分類される微小環境が入り乱れて構成されており、がん幹細胞の分布もまた非一様である。がん幹細胞をターゲットとした次世代の抗がん剤や放射線治療法の開発にとって、腫瘍内部におけるがん幹細胞分布の可視化は希求の技術である。本研究成果は、腫瘍内部のがん幹細胞分布の可視化にむけた、確かな光明をもたらすものである。
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