研究課題/領域番号 |
18H02704
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
牛島 俊和 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90232818)
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研究分担者 |
服部 奈緒子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 研究員 (30611090)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | DNA脱メチル化治療 / 効果予測マーカー / lncRNA |
研究成果の概要 |
本研究では、DNA脱メチル化剤(5-aza-dC)の高感受性と関連するlong-noncoding RNA linc00162 (lnc162)の分子機構の解明と、他の固形腫瘍における役割を解析した。lnc162と相互作用する因子としてHNRP1を同定した。HNRP1はアポトーシス関連遺伝子のスプライシングを調節し、5-aza-dC感受性を制御していた。lnc162はin vivoにおいても5-aza-dC治療の感受性に関与した。脂肪肉腫においては5-aza-dC投与でlnc162の発現が誘導され、その普遍性が示された。本研究成果を原著論文として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、固形腫瘍へのDNA脱メチル化剤治療の効果予測マーカーであるlnc162が同定された。また、今回明らかとなった作用機序を考慮すると、lnc162を標的とすることによって、DNA脱メチル化剤を増強する治療戦略の開発につながる可能性もあることが示された。この研究成果によって、停滞している固形腫瘍へのDNA脱メチル化剤治療が促進すると考えられる。
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