研究課題/領域番号 |
18H02709
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松本 理器 神戸大学, 医学研究科, 教授 (00378754)
|
研究分担者 |
佐藤 直行 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70312668)
池田 昭夫 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (90212761)
菊池 隆幸 京都大学, 医学研究科, 助教 (40625084)
國枝 武治 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (60609931)
松橋 眞生 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40456885)
下竹 昭寛 京都大学, 医学研究科, 助教 (80726000)
澤本 伸克 京都大学, 医学研究科, 教授 (90397547)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | 言語 / 意味記憶 / 皮質脳波解読 / 皮質皮質間誘発電位 / ネットワーク動態 / デコーディング / 皮質電気刺激マッピング / 皮質脳波 / 神経心理 / 機能代償 / 領域間結合 |
研究成果の概要 |
意味記憶では、前部側頭葉をハブとし知識を関連領野に貯蔵する脳内モデルが提唱される。我々はハブ内・領域間の機能分布と結合動態、機能代償機転の詳細の包括的な解明を目指した。頭蓋内電極を用いた意味記憶課題下の神経活動計測、皮質電気刺激による介入から、ハブ領域内の時間空間的な情報処理パターンと部位毎の機能差異を示し、関連領域間の機能的結合様式を明らかにした。電気的線維追跡法(CCEP)から意味記憶ネットワーク内の前頭葉・側頭葉間の機能的結合勾配を解明した。治療必要性から側頭葉前方切除するてんかん患者で術前後の経時的な神経心理学的追跡からハブ領域の意味記憶のシステムレベルでの代償機転の解明に貢献した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーションに重要な意味記憶についての脳内神経基盤を解明した。脳表からの神経活動解読と刺激介入による脳機能探索により、意味記憶に関連する側頭葉を中心とした機能解剖学的な分布と結合様式を明らかにした。本研究の手法は、包括的な脳情報解読技術を融合した高次脳機能探索法として、他の高次脳機能の脳内神経基盤の解明や先進的臨床高次脳機能マッピングの開発に貢献した。また、意味記憶のシステムレベルの機能代償機転の解明は、臨床システム神経科学上の重要な意味記憶・言語機能リハビリテーションのストラテジーの確立の一助となった。
|