研究課題/領域番号 |
18H02719
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
井上 剛 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (40370134)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | ケトン食 / 治療薬開発 / 難治性てんかん / 乳酸脱水素酵素 / 電位依存性カルシウムチャネル / βヒドロキシ酪酸 / アルツハイマー病 / ケトン体 / 脳神経疾患 / 電気生理学 / 代謝物質 / てんかん / アセチルコリン |
研究成果の概要 |
ケトン食療法は、既存薬が効かない難治性てんかんに有効であり、アルツハイマー病等の神経疾患への有効性も示唆されている。本研究では、ケトン食療法に基づく治療薬開発を目指し、以下3項目を実施した。まず第一に、ケトン食の主要代謝産物であるβヒドロキシ酪酸に着目し、その作用点として電位依存性カルシウムチャネルα1サブユニットを決定した。第二に、ケトン食による抗てんかん作用を担う乳酸脱水素酵素に関し、その LDHA サブユニットがてんかん発作で増加することを明らかにした。最後に、アルツハイマー病モデルマウスにおける認知機能障害をβヒドロキシ酪酸が予防することを見出し、その作用メカニズムを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の治療薬が効かない「難治性神経疾患」の患者は、新しい作用機序を持つ新薬開発を必要としている。ケトン食療法は、難治性てんかんを代表とする神経疾患に有効であるが、厳しい食事制限ゆえに継続するのが難しく、「ケトン食療法に基づく治療薬」が望まれている。そこで本研究では、ケトン食によって産生される代謝産物を中心に、治療薬開発に必要な創薬標的分子の同定・検証実験を進め、3つの研究成果を得ることができた。
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