研究課題
基盤研究(B)
発作性運動誘発性ジスキネジア (PKD) はProline-rich transmembrane protein 2 (PRRT2) の変異により発症するが、原因となる脳領域や神経回路を含め、その発症機序は未解明である。本研究では、PKD患者に最も高頻度に見られる変異を導入したPrrt2 KIマウスを作製し、Prrt2変異により線条体において神経活動誘導性のドパミン放出が過剰になることを見出した。
本研究は、PRRT2の機能低下による線条体ドパミン伝達の異常がPKD発症に関連することを明らかにした。PRRT2はPKDの他、てんかんや片頭痛等の様々な神経疾患にも関連するため、これらの疾患に対する新たな医薬品創出につながる可能性がある。また、これまで未知であったPRRT2のシナプス機能を解明したことにより、シナプス伝達が調節される仕組みの学術的理解をより発展させられたと考えている。
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FASEB Journal
巻: 34 号: 1 ページ: 180-191
10.1096/fj.201902148r
120006988315
http://www.ph.nagasaki-u.ac.jp/lab/biotech/research.html