研究課題/領域番号 |
18H02740
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山中 宏二 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (80446533)
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研究分担者 |
高橋 英機 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 副部門長 (40446521)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 神経変性疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / 神経炎症 / モデル動物 / TBK1 / モデルマウス |
研究成果の概要 |
本研究課題では、ALSの原因遺伝子として同定されたTBK1について機能解析を行った。TBK1は、神経炎症、タンパク質代謝において2面的な役割を持つことが示唆されている。運動神経変性におけるTBK1の役割を明らかにするため、ALSモデルマウスや神経損傷モデルにおいてTBK1二重欠失モデル(TBK1-DKO)を作成して機能解析を行った。TBK1-DKOでは、ALSや神経損傷モデルにおいて神経炎症の軽減傾向を認めた。また、ミトコンドリア・小胞体接触部(MAM)において、TBK1が活性化されることや、タンパク質恒常性ストレス応答においてMAMに局在する活性型TBK1が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、運動神経を傷害する指定難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子として同定されたTBK1について機能解析を行った。免疫系の分子として知られていたTBK1が、ALSの神経変性にどのように関与するかは不明であった。本研究を通じて、TBK1が神経炎症の調節およびタンパク質のストレス応答に寄与することや、ALSモデルマウスにおいてTBK1活性が低下していることを見出した。将来的にTBK1の活性調節を標的としたALSの治療法開発につながることが期待される。
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